阪神西宮にて婦人科・女性内科クリニックを開院し、2年が経過しました。地域に根差した、気軽に何でも相談できるレディースクリニックを目指します。

中高年の女性医学

更年期症候群

加齢とともに卵巣からの女性ホルモン産生が減少します。女性ホルモンの減少にともない、月経の負順が引き起こされ、卵巣でのホルモン産生がなくなるとやがて月経がなくなります。更年期症候群とは、ホルモン産生の減少にともなって生じる肉体的・精神的な変化の総称です。
ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ):皮膚表面の血管が拡張することにより起こるといわれています。
特に、顔や首の回りがほてったり、汗がふき出したりするかたもいらっしゃいます。
神経症状:イライラや不安、集中力の低下などを感じることがあります。夜寝つきが悪いなど睡眠障害を訴える方もいらっしゃいます。
その他:めまいやしびれ、動悸を訴えられる方もいらっしゃいます。
診断は、更年期症候群のチェックシートがありますので、それを点数付けし、点数を目安に治療方針を立てていきます。
治療法は、①生活習慣の改善、②ホルモン補充療法、③漢方療法、④プラセンタ療法、⑤サプリメント、など様々な治療法がありますが、担当医とよく相談の上、症状・病状に応じた治療法を選択しましょう。
更年期症候群の諸症状は不快なものですが、閉経すれば、その頻度も強さも低下していきます。
ただし以下に述べる、エストロゲン減少に伴って生じる合併症については、治療をしない限り継続します。

脂質異常症、動脈硬化

女性ホルモンが減少、枯渇すると、血液中のコレステロール上昇、中性脂肪上昇がみられます。また、最近の研究では、女性ホルモンが直接血管に作用して動脈硬化の予防効果があることが報告されており、閉経に伴って女性ホルモンが欠落することにより、直接的・間接的に動脈硬化が進むと考えられます。これらの血管の弾力の変化に加え、上昇した中性脂肪が血管内に沈着し、血管が狭くなると、血液の流れが悪くなります。特に、心臓の冠状動脈でこの現象が引き起こされると、狭心症や心筋梗塞など重篤な病状を引き起こす危険性があります。
診断は①血液検査②頸動脈超音波検査でおこないます。
いずれの検査も事前予約は不要です。お気軽にご相談ください。
病状に応じて①生活習慣の改善②ホルモン補充療法③高脂血症治療薬などの方法を行います。
病状の進行が深刻な場合は内科専門医の集学的治療が必要な場合があります。その際には近隣の専門医を紹介いたします。

骨粗しょう症

女性の骨量は、初経から約2年間で急激に増え、18歳前後で最大骨量となり、生殖期まで維持されます。その後40歳台後半から女性ホルモンの減少にともなって骨量は徐々に減少します。
閉経後女性ホルモンがなくなると、その後の骨量の減少はさらに加速します。
自覚症状はありませんが、骨量が減ると骨折のリスクが高まります。とくに大腿骨の骨折は、生活の質の低下につながるため、骨粗しょう症と診断されたらできるだけ早めに治療を開始します。最近では、女性ホルモンの減少によって溶け出した骨の成分(カルシウム、リン)が血管に沈着し、血管の石灰化や動脈硬化の原因になる、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが増えるなどの報告があります。
閉経の診断は生理の状況を確認し、ホルモン検査でおこないます。骨粗しょう症の診断は骨密度を測定し、血液検査で骨代謝マーカーの変動を確認します。
当院では骨密度測定は超音波法をもちいています。血液検査も骨密度検査も予約は不要です。お気軽にご相談ください。
治療は骨密度ならびに骨代謝マーカーの変動に応じて①生活習慣の改善②ホルモン補充療法③骨粗しょう症治療薬などの方法を選択します。

尿失禁

トイレに間に合わない、咳やくしゃみで「ちょっとお漏らし」、そんな経験はありませんか。お友達に相談しにくいし、どこの医療機関に相談したらいいかわからない、そんな方がたくさんいらっしゃいます。

ご自身の意思に反してお漏らししてしまう、これらの現象を「尿失禁」といいます。尿失禁にお悩みの女性は、程度によりますが中高年女性の8から10人にひとりいらっしゃるともいわれ、決してめずらしいことではありません。

大きな原因は、妊娠・出産、あるいは加齢に伴って骨盤の筋肉が弱ってしまうことによっておこります。

治療の基本は骨盤の筋肉を鍛える体操(骨盤体操)をおこなうことことです。

失禁でお悩みの方、恥ずかしがらずにご相談にお越しください。

お気軽にお電話ください。

診療時間:月火水金土9:30~12:45  15:30~19:00
※土曜日午後は休診